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公益財団法人北区文化振興財団
新発見資料

平成14年に北区が北村西望の遺族に寄贈を受けた資料の中から、西望本人が残した平和祈念像の構想段階の
「スクラップブック」と「雑記帳」が見つかりました。
西望自作の「スクラップブック」には《平和祈念像》の制作過程が記録されており、構想当初は座像ではなく
立像だったことを示す構想図や、像の大きさを表す図面などが貼付されています。
他にも、平和祈念像の習作彫刻の写真への指示書きや、《平和祈念像》の仏画デッサンと過去に制作した仏像、
人体像が写った写真もあり、《平和祈念像》誕生の経緯が辿れる貴重な資料です。
また「雑記帳」には《平和祈念像》の “超人間的” なイメージに至るまでの、思考の道のりがメモされており、
平和を人型で象徴するのに、どこまで人間に非らないものか、人間を超えるか試行錯誤がうかがえます。
西望にとって《平和祈念像》の制作が、創造性を追求した芸術的挑戦であったことや、ほとんど言及されてい
ない像の芸術的な探求が読み取れます。
長年、原爆という社会的メッセージとともに知られてきた長崎の《平和祈念像》ですが、2つの新発見資料に
よって、謎に包まれていた西望の芸術的な思索の一部が明らかになり、像にこめられた作者の想いをひも解く
契機となっています。
新発見については、多くの新聞やwebニュースで取り上げられ、テレビ東京『新美の巨人たち』(2024年12月28日放送)でも特集が組まれました。
![]() 2024年8月6日 長崎新聞 | ![]() 2024年8月9日 東京新聞 | ![]() 2024年8月27日 夕刊読売新聞 |
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![]() 2024年8月29日 朝日新聞 | ![]() 2024年8月10日 読売新聞 | ![]() 電車内モニター |
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